はじめに:2歳の“歩きたい”気持ちを満たせる場所を探して
「もうちょっと歩かせてあげたいな」——そう思うようになったのは、上の子が2歳になった頃のことでした。
歩き始めの頃は家の中をぐるぐる歩き回り、気がつけば廊下でターン。でも家の中は狭く、転ぶと危ないものも多い。公園に行けば行ったで、ブランコやボール遊び、自転車乗りをするお兄ちゃんお姉ちゃんとぶつかりそうで、どうしても「歩かせる」ことに気を使ってしまう。
そんな中で始めたのが親子ハイキングでした。自然の中なら、人の目を気にせず思い切り歩ける。風や木の音に耳を傾ける子どもの姿を見て、「ああ、こういう時間こそ必要なんだな」と感じたのを覚えています。
今では3歳と1歳、2人の子どもを連れて、週末は千葉県内の自然公園をめぐるのが我が家の定番。この記事では、そんな私が実際に歩いて感じた「2歳でも楽しめるハイキングコース」を、初心者目線で10カ所紹介します。
なお、ハイキングに慣れてきて、次のステップとして「軽めの登山」を検討されている方は、『千葉でおすすめの低山』について以下の記事でご紹介しておりますので、こちらも併せてご覧ください。
2歳でも楽しめる!ハイキングが“最高の遊び”になる3つの理由

① 歩くだけで十分楽しい
大人にとっては見慣れた道でも、子どもにとっては冒険の連続です。石を拾い、葉っぱを踏み、坂を上がる。それだけで満面の笑みです。
② 五感を刺激する自然体験
風の音、鳥の声、木漏れ日、土の匂い。屋内では感じられない刺激が、子どもの好奇心をくすぐります。特に普段葉っぱや土、虫などとも触れ合える機会が少ない子供たちにとっては目に映るすべてが新しい発見に満ち溢れており、貴重な時間・体験となります。
③ 自主性と達成感を育てる
「自分の足で歩く」ことは、子どもにとって小さな成功体験となります。距離に関係なく、少しでも歩けたら「すごいね!」と抱きしめてあげましょう。それだけで次も歩きたくなりますし、子供との信頼関係も構築できます。また、目標に向かって頑張ってみる、といったことを遊びの中に入れていくことで、精神的な成長にもつながります。
親もラクになる!ハイキングデビュー前の準備と心得
● 距離とコース選び
2歳児の歩行距離はせいぜい1〜2kmが目安です。途中に芝生やベンチがある場所を選ぶと、抱っこ休憩が取りやすく、また、場所にもよりますがベビーカーを用意しておくとお昼寝の際にも寝かせておけるので非常に便利です。慣れるまではベビーカーを押せるようなコースを選択すると良いでしょう。
● 服装と装備
<必需品>
- 帽子、日焼け止め、虫除けスプレー(夏~秋)
- 歩きやすいスニーカー(軽登山靴はまだ不要)
- 着替え・タオル・お菓子・水筒
- ベビーカー or 折りたたみキャリア(お昼寝対策)
<あるとより楽しめるもの>
- 自作の地図:簡単なものでOK!途中の目印がわかりやすく書かれているとさらにGood!
- お気に入りのおもちゃ:なんでもOK!とにかく子供が機嫌よく歩けることが一番重要!
● 子どもを乗せる魔法の言葉
「今日は探検しに行こう!」
「どんぐり何個拾えるかな?」
「次の目的地まで案内してくれる?」
——“目的”を与えるだけでテンションが倍増します。
【厳選】2歳から楽しめる!千葉の初心者向けハイキングコース10選
① 昭和の森(千葉市緑区)
千葉県最大級の自然公園です。全長約3kmの遊歩道は、アップダウンが少なく初心者にも優しい。広大な芝生広場と森のエリアがあり、途中でピクニックも可能です。春の桜・秋の紅葉・冬のどんぐり拾いと、季節ごとの楽しみ方も充実しています。また、大きな広場やアスレチック、さらにはキャンプ場や宿泊施設もあるので、子供の成長に合わせて楽しみ方の幅が広がっていきます。
実体験:「上の子が2歳の頃、落ち葉の上を“バサバサッ”と歩くだけで笑っていたのを思い出します。また、夏場にキャンプ場を利用し、早朝カブトムシを捕獲できた時の子供のとてもうれしそうな顔が今でも鮮明に覚えています!」
② 清水公園(野田市)
日本有数のフィールドアスレチックで有名ですが、実はハイキングコースもかなり充実しています。池沿いの自然道や梅林周辺など、2歳児向けの平坦コースが多いのが魅力です。入園無料エリアでも十分楽しめますし、桜や紅葉の季節は絶景が広がります。こちらもバーベキュー場やキャンプ場も併設されているので、子供も大人も一緒に楽しめますし、他家族とのグループ遊びもおすすめです。
実体験:「娘はアスレチック横の木道を“冒険の橋”と呼んで、何度も往復してました。」
③ 泉自然公園(千葉市若葉区)
「日本のさくら名所100選」に選ばれた公園です。池の周りをぐるりと歩ける散策路があり、2歳でも歩きやすい平坦なコースとなっています。小川沿いではカエルやトンボにも出会えるので、子供も飽きずに歩くことができます。トイレ・売店・ピクニック広場も完備されているので、特に準備をしていなくても大丈夫です。
実体験:「桜の季節に行ったら池沿いに桜のトンネルができており、子供も降ってくる桜の花びらを追いかけたり、下に落ちた桜の花びらを集めたりととても楽しそうでした。ベビーカーでも全然OKでした。」
④ 成田ゆめ牧場 周辺自然道(成田市)

牧場体験+ハイキングが同時に楽しめるスポットです。動物を見た後は、牧場裏の自然遊歩道を散策するのがおすすめです。牧場から徒歩圏内で、小さな森・小川・草原と変化が多く飽きずに遊ぶことができます。また、キャンプ場も併設されており、デイキャンプもできますので、キャンプを検討されている方はまずはデイキャンプをしながら空いた時間に牧場までハイキングするのもおすすめです。
実体験:「デイキャンプの合間に牧場まで子供と手をつないで歩いてみました。牧場ではどうやら牛が怖かったようで、終始下を見て石ころを拾っていました。集めた石をテントに持って行き楽しそうに並べていました。」
⑤ 養老渓谷 遊歩道(大多喜町)
千葉県屈指の紅葉名所です。「観音橋〜粟又の滝」ルートは平坦で歩きやすいため、2歳でも十分楽しめます。滝の音や川のせせらぎが心地よく、自然の癒しを感じるスポットです。
※ただし、ぬかるみには十分注意してください。長靴を持参しておくと足元も濡れにくく安心です。
実体験:「川沿いをしばらく歩けるので、子供たちも飽きずにずっと歩いてくれました!ただ、途中で川遊びに夢中になり、目的地まではたどり着けませんでした(笑)。でも子供はとても楽しそうだったのでOKとします!」
⑥ 県立幕張海浜公園(千葉市美浜区)

海風を感じながらの平地ハイキング。広大な芝生と遊具エリアがあるので、歩き疲れたら即休憩できるのが魅力です。ベビーカーOKで、海を見ながらのお弁当タイムも最高です。また、途中にカフェもあるので、大人も海を見ながらコーヒーブレイクができ充実感があります。冬はちょっと寒いですが澄んだ青空が魅力で、夏は潮風と水辺遊びを楽しむことができます。
実体験:「大人はコーヒー、子供たちはマグに入れた麦茶を海を見ながら座って飲んでいるときにはすごい幸せな気持ちになりました!個人的には歩くことよりもそっちが目的になってしまいそうです。。。」
⑦ 房総のむら(栄町)
江戸時代の町並みが再現された歴史テーマパークですが、敷地内の自然道も見逃せません。季節の花々が咲く田舎道は、まるでタイムスリップしたような感覚を味わうことができます。体験施設が多く、ハイキング+文化体験の組み合わせもおすすめです。
実体験:「藁細工体験をした後、裏山を散歩しました。2歳でも“むらのお侍さん探し”で盛り上がりました。」
⑧ 柏の葉公園(柏市)
公園全体がゆるやかな起伏のある“自然型設計”となっており、1周約2.4kmの遊歩道を一部だけ歩けば、2歳でも無理なく楽しめます。広い芝生と木陰が多く、ピクニックに最適です。また、ドッグランも併設されているので、犬連れでも楽しめます。カフェやトイレもきれいで、外遊びに不慣れな初心者ファミリーにも優しい環境です。駅前にはららぽーともございますので、帰りに買い物をすることもできます。
実体験:「ベビーカー+抱っこひも併用で挑戦しました。無理せず、休みながら歩ける安心感が◎」
⑨ 鋸山ロープウェー下 遊歩道(鋸南町)

房総の名勝「鋸山(のこぎりやま)」の麓にある、短い自然散策路。ロープウェーに乗らずに自然だけを楽しむコースは、2歳にも最適です。木漏れ日と潮風の両方を感じられる稀有なエリアです。なお、子供がロープウェーに乗りたがることもあるかと思いますが、その場合はロープウェーに乗って山頂付近の地獄覗きや、少し下って日本寺の大仏を見に行くこともおすすめです。ちなみに山頂には食堂があり、ソフトクリームも食べることができます。
実体験:「登山者の気分だけ味わえる“ちょいハイク”。子どもはロープウェーに大喜びしていました。階段が多いのですが、楽しそうに上り下りしていました。」
⑩ 船橋アンデルセン公園(船橋市)

全国的にも有名な千葉のファミリー公園です。遊具だけでなく、自然体験ゾーンの“花の城ゾーン〜自然体験ゾーン”を歩くのがハイキング的にはおすすめです。木々に囲まれた小道や水辺エリアがあり、距離も程よいです。ベビーカーOK、トイレ・休憩所も豊富です。また、雨が降ってもキッズガーデン内に室内で遊べるスペースもございますので、万が一の時にも安心です。
実体験:「ハイキングと遊具の両立ができる神スポット。2歳でも1日中飽きずに歩いてました。私も子供たちもお気に入りの場所となり今は年パスを利用しています。」
子どものやる気を引き出す“ちょっとした工夫”
子供と一緒に何かをするときに一番重要なのは、子供のやる気を上手に引き出すことといっても過言ではありません。どんなに場所、環境、道具を揃えても、子供のやる気がないと何も始まらず、親としてはせっかくいろいろ準備したのにととても悲惨なことになってしまいますし、親のやる気も同時に失われてしまいます。
そこで、子供やる気を少しでも引き出すための”ちょっとした工夫”についていくつかご紹介いたします。
①「どこでも宝探しゲーム」にする
「木の実を3つ見つけよう」「黄色い葉っぱを探そう」「顔みたいな岩を見つけたら1ポイント!」など、
目的を“歩く”ではなく“発見”に置き換えることでゴールより“途中”が楽しくなります。
写真を撮って後で「今日の発見アルバム」にするのも次回以降のやる気にもつながり、効果絶大です。
②「子ども専用ギア」を用意する
子どもって「自分専用」に弱いですよね。ミニリュック、帽子、双眼鏡、水筒など、子供の好きなものを一緒に買いに行くとより効果的です。お気に入りのワークマンやモンベルの子ども用アイテムを持たせると、“冒険家気分”でテンションが上がってきます。「ぼくのザック!」「わたしのライト!」がやる気スイッチとなり、一気に歩くモードにチェンジします。
③スタート前に「本日のミッション」を発表
家を出るとき、スタート地点それぞれで宣言:「今日は3つのミッションをクリアしよう!」
例:ゴールで家族写真を撮る、蝶々を3種見つける、すれ違う人に”こんにちは”を3回言う など。
⇒ゴール感+コミュニケーション+社会性アップにも期待。
④「ストーリー化」する
ただ歩くだけでは退屈に感じる日も。そこで、子供の今ハマっているアニメなどの世界観を持ち込むことで、その世界の主人公気分を味わうことができ、子供もノリノリで歩いてくれます。
因みに我が家では絶賛プリキュアブームのため、私がマックランダー(敵役)となり、追いかけまわされる形で歩くというより、走り回っています(笑) 子どもは“物語”で動き、大人は“ロジック”で動きます。
親子ハイキングで得られたもの
- 「歩くこと」に自信がつく
- 体力よりも“集中力”が伸びる
- 親も心がリセットされる
自然の中での子どもの表情って、本当に柔らかいんです。砂遊びでも、葉っぱを拾うだけでも、全力で楽しんでいる姿を見て、「こういう時間を増やしたい」と心から思いました。ただ、家に帰ってからの洗濯物にはいつも恐怖を感じています。。(笑)ですが、手洗いで泥を落としているときにもその日の子供の光景を思い出すことで幸せも感じています。
まとめ:2歳でも、もう“小さなハイカー”です
2歳だからこそ、「歩く」を全身で楽しめる時期でもあります。千葉にはそんな子どもたちの“冒険心”を受け止めてくれる場所が、たくさんあります。親のペースではなく、子どもの足で歩くハイキングを心がけることが大切です。それがきっと、最高の親子時間になります。
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是非、子供との大切な時間の第一歩を踏み出してみませんか?



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