登山に出掛けようと思ったとき、直前で忘れ物がないか不安になったり、そもそも何を持って行っていいかわからず困っている方は多いのではないでしょうか?山での忘れ物は命にかかわることもあるため、何としても避けたいですよね。こちらの記事では特に登山初心者の方に向けて日帰り登山で最低限必要なもの(必須アイテム)をチェックリストにまとめましたので、登山前の持ち物チェックにお役立てください。
【初心者向け】登山の持ち物リスト
さっそく「持ち物チェックリスト」をご覧ください。各アイテムにつきましては、後ほど詳細ご紹介いたします。
<持ち物リスト>
□ 登山用地図(登山アプリ)
□ 登山ザック(15 ~ 30 L)
□ 登山靴
□ レインウェア
□ 着替え
□ 飲料水・水筒
□ 行動食・非常食
□ クッカー類・シングルバーナー
□ ゴミ袋
□ スマートフォン
□ モバイルバッテリー
□ 懐中電灯、ヘッドライト
□ 帽子
□ 手袋(軍手)
□ 手ぬぐい
□ サングラス
□ 虫除けグッズ
□ 現金
□ 健康保険証
□ 登山用ファーストエイドキット(救急キット)
□ エマージェンシーシート
PDFはこちらよりダウンロードしてください。
https://climber-forest.com/wp-content/uploads/2024/07/899c66fab2965d2626f6a8be6d9ae0e9-1.pdf
それでは上記リスト内の各アイテムについてご紹介いたします。
登山用地図(登山アプリ)
登山で特に多い事故は遭難と滑落です。そのため事前に登山用地図を確認し、登山ルート及び危険ポイントを把握することが重要です。また、登山中もこまめに登山用地図の確認を行い、現在地と目的地を見失わないように注意しましょう。なお、スマホで使用できる登山アプリは圏外でもGPSのみで現在地等が把握でき、通常の地図アプリと同じ感覚で使用が可能です。紙の地図を見るのが苦手な方でも問題なく利用できますので、スマホにダウンロードすることをお勧めします。
※スマートウォッチに対応している登山アプリは「ヤマレコ」及び「YAMAP」のみのため、スマートウォッチユーザーはこれらのどちらかをダウンロードしておくことをお勧めします。
登山ザック(15 ~ 30 L)
登山ザックは登山時の荷物運搬のため必要となります。登山用のザックは普段使いのリュックとは異なり、汗を乾きやすくするための生地や荷物の重さを両肩、背中、腰に均等に分散させるための構造、さらには激しく動いても常に体にフィットするようにウエストベルトがついていたりと、非常に高機能です。
日帰り登山であれば15 ~ 30 L程度の容量が目安となりますが、荷物の量に応じて適切なサイズを選択しましょう。
登山靴
登山靴は登山で最も重要な装備といってもいいほど大事なアイテムです。日帰り登山では山にもよりますが2万歩近く歩くことになります。また、足元も舗装された道ではなく砂利や岩場などの未舗装な道であることが多く、その場合にはさらに足に負担が掛かります。そのため、最初は足の保護及び安定性を重視するため普段の靴よりも固いアウトソールの登山靴を履きましょう。慣れてきたら徐々に自分に合ったスタイルに合わせて登山靴を選びましょう。
レインウェア
山の天気は変わりやすいため、どんなに天気が良くても、天気予報で雨の予報が出ていなくても、必ずレインウェアを持っていきましょう。「雨は必ず降るもの」くらいに考えておくくらいで丁度いいかもしれません。
レインウェアはどんなに暑くても雨が降れば着用しないといけないので、少しでも快適に着用できるように「防水機能」に加えて、外に汗や熱を逃がすための「透湿性」についても意識して選ぶようにしましょう。
「登山の服装」については以下の記事で触れておりますので、併せてご覧ください。
着替え
山頂ではカップ麺を食べたり、おいしいコーヒーを飲んだりしたいですよね。ですが、山頂は標高が高くなるため気温が低く、遮るものも少ないため比較的風も強くなる傾向にあり想像以上に寒いです。そんななか汗で濡れた服を着ていると風邪をひいてしまいます。
そのため、山頂でゆっくり景色を楽しみながら食事や会話を楽しみたい場合には、着替えを持参することをお勧めします。また、私の場合は下山後の温泉も登山の楽しみのひとつであるため、温泉後の普段着も併せて持参しております。
飲料水・水筒
登山中の水分補給は高山病リスクの低減にもつながるため、しっかり準備しましょう。持っていく水の量は日帰り登山の場合で1.5 L ~ 2 L(調理で使用する場合には2 L ~ 2.5 L)程度が目安となります。少なすぎて足りなくなってしまうことも恐ろしいですが、多すぎてもその分荷物となってしまうため、十分に検討しましょう。
また、汗には塩分(ナトリウム)やカリウムなどの電解質も含まれているため、真水のみではなく、スポーツドリンクなども併せて持っていくことをお勧めします。
行動食・非常食
登山では水分と同じくらいカロリーの補給も重要です。歩きながらでも片手で食べられるようなものがお勧めです。私は「ウイダーインゼリー」や「カロリーメイト」、「ドライフルーツ」などをザックに忍ばせています。
また、キャンプ用のごはん等も山頂での食事や万が一の非常食として活用できますので、ザックに入れておくと安心です。
クッカー類・シングルバーナー
山頂で絶景を見ながらの食事は登山の醍醐味ですよね。まずはカップ麵とコーヒーのお湯を沸かせるくらいの装備があれば十分でしょう。
ゴミ袋
登山ではマナーも非常に大事です。登山道の管理は基本的には国や地方公共団体、観光施設等によって行われておりますが、ボランティアで掃除や修復作業を行っている方々もいらっしゃいます。そうした方々のおかげで安全に登山できていることを忘れずに、せめて自分が出したごみだけでも持ち帰るように努力しましょう。
スマートフォン・モバイルバッテリー
今では山の中でも電波の入るところが増えてきているため、万が一の事故や遭難時に連絡が取れるようにスマートフォンを持っていきましょう。また、登山アプリを入れることで電波のないところでもGPSにて現在地及び目的地までのルートが確認できるので遭難のリスク低減につながります。
登山アプリでは位置情報を常に共有するためバッテリーの消耗が激しくなります。そのため必ずモバイルバッテリーも持参しましょう。
懐中電灯・ヘッドライト
日帰り登山の場合は、暗くなる前に下山するのが鉄則ですが、予期せずタイムスケジュールが遅れてしまい下山中に日が暮れてしまうこともあるでしょう。登山道は足場も悪いため明かりなしで歩くことは極めて困難です。そのため、日暮れ前に下山予定であっても、必ず懐中電灯を持っていきましょう。
また、登山では転倒に備えて両手を空けておくことが望ましいので、なかなか普段使いしにくので敬遠しがちですが、ヘッドライトも併せて持っておくと安心です。
帽子
登山では日差しや雨、万が一の落石などから頭を守るために帽子を被ることをお勧めします。
汗冷えを防ぐために吸汗・速乾性の素材のものを選びましょう。
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手袋(軍手)
岩場や木などでケガをしてしまうこともあるため、最初は軍手でもいいので持っていきましょう。
山によっては鎖場もあるため、持っていると役に立つ機会も多いでしょう。
手ぬぐい
手ぬぐいは汗を拭いたり、頭に巻いて日よけに使ったり、ケガをしたときに包帯代わりに使ったりと非常に汎用性が高くコンパクトに持ち運びできるため、とりあえずザックに入れておきましょう。
サングラス
標高の高い場所では平地よりも紫外線の影響が強くなるので、「目の保護」及び「太陽光からの視界確保」のために着用することをお勧めします。機能性の目安としてUVカット率が99%以上のものを選ぶと安心です。
虫除けグッズ
山に虫は付き物ですが、近年はスズメバチの被害も増えているため、可能な限り対策をしておきましょう。
最近では持ち歩き式の「蚊取り線香」もあるので、「虫よけスプレー」や「オニヤンマ君」などと併用して虫除けに努めましょう。
現金
都会ではキャッシュレス決済が主流となってきておりますが、山小屋や山周辺施設ではまだまだ現金のみのところも多いので、現金をもっていると何かと安心です。
健康保険証
万が一の事故で大怪我をして病院へ搬送される可能性もあるため、健康保険証は常に携帯しておきましょう。
登山用ファーストエイドキット(救急キット)
こちらも万が一に備えて携帯しましょう。自分で使い方がわからなくても、周りの登山家の方々で得意な人もいるかもしれないので、とりあえず携帯しておきましょう。
エマージェンシーシート
遭難による低体温症が原因の死亡事故が年に数件程度発生しています。そのためエマージェンシーシートで体温を保つことは少しでも生還率を上げるために非常に重要となるため、必ず持参するようにしましょう。防災グッズとしても重宝するため備えておいて損することはないかと思います。
まとめ
登山は誰でも自然を直に感じることのできる身近なアウトドアアクティビティですが、常に危険と隣り合わせであることを十分に理解したうえで、事前にしっかりと準備をしておくことが非常に重要です。
この記事では日帰り登山での持ち物リストを紹介しておりますが、登る山やルートなどのによって必要な持ち物は変わってきますので、適宜状況に応じてカスタマイズすることをお勧めします。
実際に登山を始めると、持って行ったけど使わないもの、持っていけばよかったと後悔するものも出てくると思いますので、少しずつ自分だけの「持ち物リスト」を作って快適登山を楽しんでください。
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